好きな事、好きなだけ Vol.01「インタビュー:木内祐介さん」

好きな事、好きなだけ Vol.01「インタビュー:木内祐介さん」

OTHERINTERVIEW

Profile:木内祐介さん

「KIUCHI HAND CRAFT」代表。1984年5月14日生まれ。
https://ja-jp.facebook.com/kiuchihand/

木内さんにインタビューのアポを取ったのは19時ごろ。
「自宅で夕飯を作っているから」との返事があったので、ネネちゃん(木内さんの娘さん)が喜ぶかなぁ~と思って、たくさんのジュースとお菓子を買い込んでアトリエへ向かった。アトリエの前に車を停めると、ネネちゃんが扉を開いてニコニコとした顔で出迎えてくれた。
店内に入ると、彼の描いたイラストが綺麗に飾られている。正直、上手だ。豊かな想像力で描かれたデザインが、このアトリエから実際に形となって、誰かの元に届けられるのだろう。インタビュー前に実施したアンケートに、「うんうん、分かるなぁ~!」とか「そっか~そんな考え方もあるんだなぁ」と、その一言一言に重みを感じながら読ませてもらった。

アトリエの風景

太田:本日はよろしくお願いします!
木内:よろしくお願いします!

太田:早速ですが、木内さんにとって仕事とはなんですか?
木内:人に喜んでもらうことですね。今の仕事も大好きです!

太田:今の仕事との出会いを教えてください。
木内:高校が金属工芸科という科でモノづくりを学んだのが最初です。そのときから将来モノづくりの仕事をしたいなとぼんやりと思い描いていました。サラリーマンになりたくなかったですね(笑)独立前は、石のジュエリー・貴金属宝石細工の会社に勤めていて、辞める時に上司や先輩に「人脈」が大切だ、一人でできるのか?などと言わました。ただ、あまり響いては来ませんでした(笑)。一人でやってきた人間に言われた訳では無かったので。

太田:店作りから売り込みについても全て独学だったんですか?
木内:そうですね、全て独学で。独立してから自分で色々な所へ顔を出して一人で人脈を広げていきました。一人でやる事の難しさと楽しさがありますよね(笑)。

太田:僕も一人で仕事をしているからわかります(笑)。営業、企画、制作、納品、問い合わせ etc…
木内:独立して最初の1,2年は物事がうまくいったりいかなかったりで自分のスタイルを築くのに苦悩していました。

アトリエの風景

太田:仕事をしていて一番嬉しかった事はなんですか?
木内:自分が作ったモノがメンテナンスや修理で戻って来たときに、その商品が傷だらけで使い込んであると気に入って使ってくれているんだと嬉しく思います。

太田:何を隠そう、僕もキーチェーンを作ってもらいましたよね。
木内:太田さんからコンセプトを伝えてもらって、それを形にさせてもらいました。
お客様の中で、初任給の中から友人にプレゼントを贈りたいと思っていて何か良いものはありませんか?、と問い合わせがあった時もあって、大事な節目の贈り物に自分の作るものを選んでもらえて嬉しかったですね。

太田:今の生活のモチベーションは何ですか?
木内:子供が生活のモチベーションですね。自分一人だけだったら高松へ帰ってこなかったかもしれません。ただ、実家があるし男手一つで娘を育てるかたわら利便性も考え、地元へ戻ってきました。

太田:毎日ネネちゃんを眺めながら、パパの仕事っぷりを見せられるのは良いですね。
木内:そうですね(笑)。

太田:大切にしている人や事があれば教えてください。
木内:大切にしている人は家族、友人です。大切にしている事は、ひとつのコトに囚われないように、気持ちの切り替えとポジティブな思考を意識づけています。

太田:最後に、自分たちより年齢が下の人達に仕事について伝えたい事があればどうぞ。
木内:自分もまだまだ未熟者ですが、今自分を求めてくれている人達がいるおかげでやりたいコトを仕事に出来ています。何か夢ややりたいことがあれば周りに何を言われようが強い信念と情熱を持ってチャレンジしてほしいと思います。人生一度きりなので。仕事の楽しさを実感してほしいと思います。自分もこれから失敗もしながら、今の自分より成長し続けていきたいと思っています。

太田:お忙しいところ貴重なお時間をありがとうございました!
木内:ありがとうございました!

アトリエの風景

アンケートの最後に一言添えられてました。「普段、思っていることを文章にすると、改めて自分を見つめ直す良い機会にもなりました。こちらこそ、ありがとうございます」と。
ものづくりへの考え方、仕事や夢の方向性など、自分で感じて、考えて続けてきた彼の言葉にはとても温かみがあり、支えてくれた方々、家族への愛情が溢れていました。

アンケート

1.あなたにとって仕事とはなんですか?
人に喜んでもらうこと!

2.今の仕事は好きですか?
大好きです!

3.今の仕事との出会いを教えてください。
高校が金属工芸科という科でモノづくりを学んだのが最初です。そのときから将来モノづくりの仕事をしたいなとぼんやりと思い描いていました。

4.今の仕事をしていて一番嬉しかった事はなんですか?
自分が作ったモノがメンテナンスや修理で戻って来たときに、その商品が傷だらけで使い込んであると気に入って使ってくれているんだと嬉しく思います。

5.今の仕事で一番辛かったこと、または悔しかった事はなんですか?
独立して最初の1,2年は物事がうまくいったりいかなかったりで自分のスタイルを築くのに苦悩していました。

6.これからもこの仕事を続けていきたいと思いますか?
はい!まだまだモノづくりを通じてやりたいコトが沢山あるので続けていきたいです。

7.あなたが大切にしている事や人がいらっしゃったら教えてください。
大切にしている人は家族、友人で、大切にしている事は、ひとつのコトに囚われないように、気持ちの切り替えとポジティブな思考を意識づけています。

8.自分たちより年齢が下の人達に仕事について伝えたい事があればどうぞ。
自分もまだまだ未熟者ですが、今自分を求めてくれている人達がいるおかげでやりたいコトを仕事に出来ています。何か夢ややりたいことがあれば周りに何を言われようが強い信念と情熱を持ってチャレンジしてほしいと思います。人生一度きりなので。仕事の楽しさを実感してほしいと思います。自分もこれから失敗もしながら、今の自分より成長し続けていきたいと思っています。

Writer's Profile

Text:太田幸弘(insta
香川県高松市西町でカスタム自転車屋を営む。好きな物、好きな事、好きな人との仕事について語ったインタビューなどをお届けします。
http://www.cakebikes.com/